介護の仕事に興味はあるけど、実際にどうなの?
施設見学をするには勇気がいるし、実際に自分がちゃんと働けるか心配…
今回は、そんな方々に少しでも介護従事者の仕事が伝わるマンガをご紹介したいと思います。
介護は利用者ごとの対応が求められるお仕事です。
すでに介護の現場で働かれている人も、多くのストーリーに触れることで、今まで気づかなかった新たな発見を得ることが出来るはず。
正直なところ、介護のマンガはいいところだけでなく、「?」に思うところもあります。
しかし、その「?」と感じた違和感は、必ず自身の介護に役立つはずです。
ぜひ、気になる本は読んでみてくださいね。
介護士が主役のおすすめマンガ
さくらと介護とオニオカメ!(全5巻)
鬼岡明(おにおか めい)は、なかなか就職先が見つからず苦労していたが、とあることがきっかけで介護施設の認知病棟で働き始めることとなる。
新人・鬼岡と、彼女の教育係となった熊本。そこに待ち受けている理想と実態。
抗いながら、揉まれながら、鬼岡と熊本は入所者に寄り添い「明日」を紡いでいく。
実話から生まれた「介護」の世界をリアルに描くことで話題に。
二人の介護士が出会いと別れを通して本当の「QOL(クオリティ オブ ライフ)」を見つけ出す感動ヒューマンドラマ。発行年:2020年
さくらと介護とオニオカメ! 1 (コミックELMO) | たかの歩 | マンガ | Kindleストア | Amazon
出版社: マイクロマガジン社
実話をもとに描かれている介護施設未経験の主人公とその教育係の先輩の関係性を中心に描かれたストーリー。
現場の仕事、介護施設で誰もが悩むリアルな人間関係はもちろん、介護の気づきがたくさん詰まった本です。
定期的に読むことで、改めて介護従事者として大切にすべきことを教えてくれる本でもあります。
中堅のリーダーさんにも手に取ってほしい一冊です。
中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます
20年以上専業マンガ家だった著者が、セカンドキャリアで40歳過ぎて介護の世界へ!
訪問介護から始まり、障がい児支援、病棟勤務、それに老人介護施設で大奮闘。
泣いて笑って共感100%コミックエッセイ!出版年:2018年
中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます (アクションコミックス) | 吉田美紀子 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon
出版社:株式会社双葉社
実際にマンガ家である筆者が、介護の世界に飛び込み体験したことを描いたお話です。
ご自身が自分に合った仕事を探し求めながら、経験(キャリア)を積んでいく過程が本当にリアルに表現されています。
介護の仕事は働く先によって、求められることも異なります。
自分はどんなところで仕事をしたらいいのか迷っている方にも、施設ごとの特色がわかるのでおすすめです。
特養日記~介護福祉士が見た最強ご長寿たち~ (全3巻)
介護福祉士の資格を持つ漫画家、金山カメが「人生の先輩=最強ご長寿たち」と体当たりで向かいあった特別養護老人ホームでの日々を赤裸々に描くパワフルエッセイ!
「きつい、汚い、危険、給料が安い etc…」と言われがちな介護のお仕事の、マイナスイメージを吹き飛ばす抱腹絶倒の実態!
想像のナナメ上を行くトンデモトラブルやワガママに振り回されながらも笑顔と知恵と根性と、そして尊敬の念と愛を持って個性派揃いのご長寿たちのお世話をさせていただきます!!
笑いと感動でさわやかに綴るエピソード全17編+あとがきを収録。
超高齢社会と言われる今、多くの人に知ってほしい介護の世界!発行年:2019年
特養日記~介護福祉士が見た最強ご長寿たち~ (1) (ストーリーな女たち) | 金山カメ | 食品・衛生・福祉 | Kindleストア | Amazon
出版社:ぶんか社
介護福祉士の資格を持つ筆者が、特別養護老人ホームでの日々を描いたお話。
タイトルにもあるように、ご利用者=人生の大先輩と位置づけ、振り回されながらもその中にある介護の楽しさをパワフルに描いてくれています。
ご利用者さんに振り回されて疲れたときに、読んでほしい本です。きっと新しい接し方が見つかると思います。
49歳 未経験 すっとこ介護はじめました!(全2巻)
介護施設のリアルを描いたエッセイコミック。
雑誌の休刊などで仕事がなくなり、経済的に困窮した49歳の漫画家が始めた仕事は、介護施設の認知症棟の介護ヘルパー。周囲の若い女性職員たちに虐げられ、未経験の仕事に悪戦苦闘しながら、次第に喜びを見つけ、成長していく姿を、軽妙な絵柄とノリでコミックにしました。職探し、仕事内容、待遇、施設の人たち、そして介護福祉士合格まで、実際に3年間働いたエピソードや裏話が満載です。発行年:2014年
Amazon.co.jp : 49歳未経験すっとこ介護はじめました
出版社:小学館
こちらも実際にマンガ家である筆者が、新しい仕事探しで介護の世界に飛び込み体験し、成長していく過程を描いたお話です。
男性漫画家視点ですので、他の本と違った視点がまた新鮮。
40代後半から本当に介護の仕事ができるのか、そんな不安に思っている方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
まとめ
漫画家の方が実際に介護士として働くケースも増えてきたようで、介護現場をリアルに描いたマンガが増えてきたように思います。
「介護現場のあるある」として共感していただくことはもちろん、冒頭にも書いたように疑問に感じるところや違和感など「あるある」で済ませてはいけない部分もあるように思います。
そんな部分は、介護に携わる人としてどうすべきか考えるきっかけにもなるのではないでしょうか。
参考書など試験勉強の本からでは学びにくい部分は、ぜひこのようなマンガで少しでも現場の雰囲気を感じ取ってみてください。