第39回介護福祉士国家試験は、2027年1月31日(日)に実施されます。

試験まで約3か月。
これからは、苦手科目の復習や過去問演習だけでなく、試験当日に向けた体調管理も大切になります。

特に、介護現場で働く受験者は、早番・遅番・夜勤などによって生活リズムが不規則になりがちです。

また、普段は立ったり歩いたりする仕事が多い人にとって、長時間座って問題を解くことも、思った以上に負担になるかもしれません。

今回の記事では、試験までの3か月にやるべきことを、学習・勤務・睡眠・体調管理の視点から整理します。

さらに、睡眠と休息は介護福祉士国家試験でも学ぶ内容です。

自分自身の体調管理を考えながら、利用者への介護に役立つ知識も一緒に確認していきましょう。

第39回介護福祉士国家試験の日程を確認しよう

まずは、試験までの主な日程を確認しましょう。

項目日程
受験票発送2026年12月11日(金)
試験日2027年1月31日(日)
合格発表2027年3月23日(火)

全パートを受験する場合の試験時間は、次のとおりです。

区分試験時間
午前10:00〜11:45
午後13:40〜15:35

午前と午後を合わせると、筆記試験は3時間40分です。

会場までの移動や待ち時間も含めると、試験当日は長い一日になります。

※一部パートのみ受験する場合や、試験時間の延長が認められている場合は異なります。

第39回試験の公式情報を確認する

11月|苦手科目を確認し、試験に向けた準備を始める

11月は、学習の優先順位を決める時期です。

まずは過去問を解き、どの科目や内容が苦手なのかを確認しましょう。

同時に、普段の勤務や生活の中で、どのように勉強時間を確保できるか考えてみてください。

11月にやること
  • 直近の過去問を解き、現在の理解度を確認する
  • 間違いが多かった科目やテーマを整理する
  • 苦手な分野を3つ程度選び、優先順位をつける
  • 今後の勤務予定と勉強できる日を確認する
  • 12月末までに終わらせたい学習内容を決める

シフト勤務では休息も学習計画に入れよう

介護現場では、毎日同じ時間に勉強することが難しい場合があります。

特に夜勤明けは、眠気や疲労が強く残ることもあるでしょう。

そんな日に無理をして長時間勉強するよりも、休息を取り、体調のよい日に集中して取り組む方がよい場合があります。

ここで覚えておきたいのが、睡眠は単に体を休めるだけではないということです。

睡眠には、疲労回復だけでなく、学習した記憶の整理や定着などにも関わる働きがあります。

勉強する時間を増やすことだけでなく、学んだ内容を身につけるための睡眠も大切にしましょう。

11月の目標 苦手科目を明確にし、勤務と休息を考慮した 学習計画を立てること。

12月|過去問を復習し、長時間座ることに慣れよう

12月は、11月に見つけた苦手分野の復習を進める時期です。

また、試験本番に向けて、少しずつ長時間の演習を取り入れていきましょう。

介護の仕事と筆記試験では体の使い方が違う

介護の仕事では、移動や介助などで体を動かす時間が長くなることがあります。

一方、国家試験では、椅子に座って問題文を読み、考え、解答することが続きます。

長時間座ることに慣れていないと、腰や肩が疲れたり、集中力が続かなかったりするかもしれません。

そのため、最初から試験時間いっぱいの演習をするのではなく、少しずつ慣れていくことをおすすめします。

例えば、普段の学習では30分程度から始め、体調を見ながら45分、60分と連続して問題を解く時間を延ばしてみましょう。

ただし、長く座り続けること自体が目的ではありません。普段の学習では適宜休憩を取り、無理のない範囲で取り組んでください。

「活動」と「休息」のバランスも試験の知識

ここで、介護福祉士国家試験につながる知識を確認しましょう。

利用者の睡眠を考えるときも、夜間の睡眠だけではなく、日中の活動と休息のバランスが重要です。

例えば、高齢者が日中ほとんど活動せず、長時間の昼寝をしていると、夜間の睡眠に影響する場合があります。

一方、眠れない原因には、痛み、夜間頻尿、不安、生活環境など、さまざまなものがあります。

介護福祉職は「夜眠れないから日中は寝かせない」と一律に対応するのではなく、本人の状態や生活習慣を確認して、適切な支援を考えます。

自分自身の学習と休息を考えるときにも、こうした視点を意識してみましょう。

12月にやること
  • 苦手科目の問題を復習する
  • 少しずつ連続して問題を解く時間を延ばす
  • 疲れ方や集中力の変化を確認する
  • 1月のシフト希望を提出する際、試験前後の勤務について相談する
  • 受験票が届いたら、会場や受験区分を確認する
12月の目標 苦手問題を減らしながら、長時間の筆記試験に向けて少しずつ準備すること。

1月前半|睡眠リズムを意識して本番の時間帯に慣れよう

1月に入ったら、本番に近い時間帯で問題を解く練習を取り入れましょう。

全パートを受験する人は午前10時から試験が始まります。

夜勤などで生活時間が不規則な人は、午前中に集中することが難しい場合もあるでしょう。

夜勤と体内時計の関係を知ろう

私たちの体には、睡眠や覚醒などのリズムを調整する「体内時計」があります。

約24時間周期の生体リズムを、概日リズム(サーカディアンリズム)といいます。

普段、夜になると眠くなり、朝になると目が覚めやすくなるのも、このリズムと関係しています。

しかし、夜勤や交替制勤務では、活動する時間と眠る時間が変化します。

そのため、体内時計と実際の生活時間がずれ、日中に眠ろうとしても眠れなかったり、勤務中に強い眠気を感じたりすることがあります。

これは、介護福祉士国家試験の睡眠に関する知識としても押さえておきたい内容です。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠がある

睡眠には、大きく分けて2つの状態があります。

種類 主な特徴
レム睡眠 脳の活動が比較的活発で、夢を見やすい。 筋肉の緊張は低下する
ノンレム睡眠 脳の活動が低下し、深い睡眠の段階がある

一般的に、入眠後はノンレム睡眠から始まり、レム睡眠とノンレム睡眠が一晩のうちに繰り返されます。

試験では、それぞれの特徴を区別できるようにしておきましょう。

試験当日の時間帯に合わせて練習する

1月の休日などを利用し、本番と同じ時間帯に問題を解いてみましょう。

時間練習内容
10:00〜11:45午前の問題を解く
11:45〜13:40昼食・休憩
13:40〜15:35午後の問題を解く

一度この流れを経験しておくと、長時間の着席による疲れや、昼食後の眠気、午後の集中力などを確認できます。

ただし、夜勤明けに無理をして取り組む必要はありません。

十分な睡眠を取れた日を選び、体調に合わせて練習しましょう。

1月にやること
  • 本番の時間帯に問題を解く練習をする
  • 午前と午後の集中力の違いを確認する
  • 長時間座ったときの疲れ方を把握する
  • 試験前後の確定したシフトを確認する
  • 睡眠と休息を確保できる予定を考える
1月の目標 知識の最終確認を進めながら、本番の時間帯に集中する練習をすること。

睡眠と休息の知識を過去問で確認しよう

ここまで、受験者自身の睡眠や休息について考えてきました。

これらは、介護福祉士国家試験の「睡眠と休息」に関する学習にもつながります。

特に、次のポイントを整理しておきましょう。

EXAM KNOWLEDGE
試験前に確認したい5つのポイント
01
概日リズム(サーカディアンリズム)
睡眠と覚醒などに関わる、 約24時間周期の生体リズムです。
02
レム睡眠とノンレム睡眠
それぞれの特徴や違いを 説明できるようにしましょう。
03
加齢による睡眠の変化
高齢になると、深いノンレム睡眠が減少し、 中途覚醒が増えやすくなるなどの変化がみられます。 ただし、個人差があります。
04
安眠を妨げる原因
痛み、夜間頻尿、不安、室温、騒音、 日中の活動状況など、複数の要因を考えます。
05
安眠を支援する方法
利用者の生活習慣や希望を尊重し、 活動と休息のバランスや 睡眠環境を整えることが基本です。
覚えた知識を過去問で確認し、 正解・不正解の理由も説明できるようにしましょう。
PRACTICE QUESTIONS
「睡眠と休息」の過去問に挑戦
学んだ知識を使って、実際の国家試験の問題を 解いてみましょう。
正解した問題も、選択肢ごとの理由まで 確認しましょう。

1月後半|感染症対策と体調管理を優先しよう

試験が近づく1月後半は、学習の仕上げとともに体調管理を重視しましょう。

特に冬は、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの呼吸器感染症に注意が必要です。

介護職は、職場で日頃から感染症対策に取り組んでいますが、試験直前の私生活でも基本的な対策を意識しましょう。

試験直前に意識したいこと
  • 手洗いや手指衛生を続ける
  • 人が多い場所では、状況に応じてマスクの着用を検討する
  • 室内の換気を意識する
  • 十分な睡眠と休息を確保する
  • 体調不良を感じたら無理をせず、必要に応じて医療機関を受診する

睡眠不足を「勉強時間」で補おうとしない

試験直前は、勉強が足りないと感じて、夜遅くまで勉強したくなるかもしれません。

しかし、十分な睡眠を取れない状態が続くと、眠気や注意力の低下につながる場合があります。

特に夜勤のある人は、疲労が残っていないか意識しましょう。

睡眠時間を削って新しい内容を詰め込むよりも、今までに学んだ知識を確認し、試験当日に力を発揮できる状態を整えることが大切です。

第39回はパート合格制度にも注意しよう

第38回介護福祉士国家試験から、パート合格制度が導入されています。

第38回試験で一部のパートに合格した人は、第39回の申込時に不合格パートのみの受験を選択できる場合があります。

そのため、受験するパートによって、学習する科目や試験時間が異なります。

初めて受験する人と、パート合格制度を利用する人とでは、必要な準備が違うことを確認しておきましょう。

パート合格制度の公式情報はこちら

試験1週間前の最終チェックリスト

FINAL CHECK
試験一週間前のチェックリスト

試験直前は、勉強だけでなく、勤務・体調管理や当日の準備も大切です。 一週間前の段階で、必要なことをひと通り確認しておきましょう。

学習面 学習の最終確認
  • ✓苦手問題を復習した
  • ✓睡眠と休息を含む基本的な知識を確認した
  • ✓試験時間と時間配分を確認した
  • ✓受験するパート・科目を確認した
勤務・体調面 体調を整える準備
  • ✓試験前後のシフトを確認した
  • ✓睡眠と休息を確保できる予定を立てた
  • ✓長時間座って問題を解く練習をした
  • ✓感染症対策を意識している
  • ✓体調を整えるための時間を確保している
当日の準備 試験当日に向けた確認
  • ✓受験票を確認した
  • ✓試験会場までの経路を調べた
  • ✓集合時刻を確認した
  • ✓公式案内に記載された持ち物を準備した
  • ✓当日の天候や交通状況を考慮している
すべてを完璧にすることよりも、不安を減らして、落ち着いて本番に向かえる状態を作ることが大切です。

まとめ|学習と体調管理の両方を大切にしよう

第39回介護福祉士国家試験は、2027年1月31日に実施されます。

試験までの3か月は、次のように準備を進めましょう。

STUDY SUMMARY
試験までの準備を振り返ろう
11月
苦手科目を確認し、勤務と休息を考えた学習計画を立てる
12月
苦手問題を復習し、長時間の着席に慣れ始める
1月前半
本番の時間帯に演習し、睡眠リズムを意識する
1月後半
最終復習、感染症対策、体調管理を優先する
学習だけでなく、勤務・睡眠・体調管理も 計画的に進めましょう。

そして、今回紹介した睡眠と休息の知識は、介護福祉士国家試験の学習内容にもつながっています。

自分自身の体調管理を考えることが、利用者の生活を支援するための知識を深めるきっかけにもなります。

試験当日に、これまで勉強してきた力を十分に発揮できるよう、学習と体調管理の両方を進めていきましょう。

さっそく試験対策を始めよう!

過去問演習と学習管理を活用して、 合格を目指しましょう。

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