介護福祉士試験対策|科目別の勉強の優先順位と過去問の活用法
介護福祉士試験は13科目もあるんですよね。
仕事をしながら勉強するので、何から始めればいいのか迷っています。
そうですね。
限られた時間で効率よく勉強するには、科目ごとの出題数や自分の得意・不得意を知ることが大切です。
今回は、具体的な試験対策の進め方を紹介しますね!
介護福祉士国家試験は、13科目から125問が出題されます。
出題範囲が広いため、すべての科目を同じように勉強していては、時間が足りなくなることもあります。
特に、仕事をしながら受験する方にとっては、限られた時間をどう使うかが重要です。
この記事では、出題数や科目の特徴を踏まえた勉強の優先順位、過去問の活用法など、合格に向けた具体的な試験対策を紹介します。
- 科目ごとの勉強の優先順位
- 得意科目・苦手科目に合わせた試験対策
- 過去問の効果的な活用方法
- 250時間を目安とした学習計画
試験のしくみや難易度については、以下の記事で説明していますので、気になる方は先に読んでください!
介護福祉士試験対策は何から始める?

介護福祉士国家試験の勉強を始めるとき、最初から参考書を順番に読もうとしていませんか。
もちろん、参考書で知識を身につけることも大切です。
しかし、限られた時間で効率よく勉強するためには、まず現在の自分の実力を知ることをおすすめします。
最初に、過去問を1年分解いてみましょう。
正解できた問題だけでなく、間違えた問題や自信がなかった問題を確認すると、自分の得意科目・苦手科目が見えてきます。
最初から高い得点を取る必要はありません。
大切なのは、今の自分に何が足りないのかを把握することです。
その結果をもとに、勉強する順番や時間の配分を考えていきましょう。
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01
過去問を1年分解く
まずは現在の実力を確認しましょう。
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02
科目ごとの得点を確認する
得意科目と苦手科目を見つけましょう。
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03
勉強の優先順位と目標を決める
必要な分野から計画的に学習しましょう。
出題数から考える勉強の優先順位
介護福祉士国家試験は、科目によって出題数が大きく異なります。
例えば、「生活支援技術」は26問ですが、「人間の尊厳と自立」は2問です。
そのため、出題数の多い科目を重点的に勉強することは、総得点を伸ばすための一つの方法です。
ただし、出題数だけで勉強する科目を決めてはいけません。
介護福祉士国家試験では、総得点の合格基準に加えて、11試験科目群すべてで得点することが必要です。
出題数の少ない科目も含めて、基本的な問題を確実に解けるようにしておきましょう。
第39回試験はA・B・Cの3パート構成で125問です。試験センターの公式概要でも確認できます。
例:生活支援技術(26問)、社会の理解(12問)、こころとからだのしくみ(12問)
得点を伸ばせる余地が大きいため、学習時間を重点的に使う候補です。
出題数の少ない科目群を含め、11試験科目群すべてで得点できるように対策します。
科目群は単独科目と複数科目の組み合わせがあるため、科目群単位で確認します。
正答率が高い科目も、定期的に過去問を解いて知識を維持しましょう。
得意科目を放置せず、安定して得点できる状態を目指します。
重要なのは、「出題数が多い=必ず最優先」ではないことです。
現在の得点、問題数、理解度を組み合わせて優先順位を決めるように説明します。
科目別の試験対策と勉強のポイント
ここでは、以前の大項目・中項目の表は掲載せず、実際にどのように勉強するかに絞ります。
各科目の詳細な出題内容については、別記事「13科目の出題内容と出題傾向」で確認してください。
科目別の勉強ポイント一覧
| 科目 | 出題数 | 勉強のポイント |
|---|---|---|
| 人間の尊厳と自立 | 2問 | 尊厳・人権・自立支援の基本理念 |
| 介護の基本 | 10問 | 介護福祉士の役割・倫理・安全対策 |
| 社会の理解 | 12問 | 制度の仕組み・対象者・サービスの違い |
| 人間関係とコミュニケーション | 4問 | 受容・共感・傾聴・チームマネジメント |
| コミュニケーション技術 | 6問 | 利用者の状態に合わせた具体的な対応 |
| 生活支援技術 | 26問 | 基本介護技術と自立支援の根拠 |
| こころとからだのしくみ | 12問 | 身体機能・症状・生活動作との関係 |
| 発達と老化の理解 | 8問 | 発達段階・老化と疾病の違い |
| 認知症の理解 | 10問 | 認知症の種類・症状・適切な支援 |
| 障害の理解 | 10問 | 障害特性・制度・生活支援 |
| 医療的ケア | 5問 | 喀痰吸引・経管栄養・安全管理 |
| 介護過程 | 8問 | 情報収集・計画・実施・評価 |
| 総合問題 | 12問 | 事例から必要な情報を読み取る |
特に意識したい5つの対策
① 生活支援技術は確実に得点を積み重ねる
生活支援技術は26問と、13科目の中で最も出題数が多い科目です。
食事・排泄・移動・入浴など、普段の介護業務と関連する内容が多く出題されます。
介護現場で働いている方は、これまでの経験を活かしやすい科目でしょう。
ただし、普段の介護方法と、試験で求められる適切な介護方法が必ずしも同じとは限りません。
なぜその介護方法が適切なのか、自立支援や安全確保の視点から説明できるようにしておきましょう。
② 社会の理解は制度を整理して覚える
社会の理解では、介護保険制度や社会保障制度、障害者福祉制度など、幅広い知識が求められます。
似たような制度やサービスが多いため、単語を暗記するだけでは混乱しやすい科目です。
制度の目的・対象者・実施主体・サービス内容などを比較しながら整理しましょう。
また、制度改正が行われることもあるため、古い過去問を使う場合は注意が必要です。
③ こころとからだのしくみは身体の働きと結びつける
こころとからだのしくみでは、身体の構造や機能、症状と生活動作の関係などを学びます。
専門用語が多いため、難しく感じる方もいるかもしれません。
しかし、介護現場で見られる利用者の症状や状態と結びつけると、理解しやすくなります。
例えば、嚥下の仕組みを学ぶときには、食事介助や誤嚥予防と関連づけて考えてみましょう。
図やイラストも活用しながら理解を深めることが大切です。
④ 認知症・障害の理解は特徴と対応をセットで覚える
認知症や障害の理解では、病気や障害の名前・特徴を覚えるだけでは不十分です。
その特徴によって、日常生活にどのような影響があるのか、どのような支援が適切なのかまで考えられるようにしましょう。
特に、利用者の希望や意思を尊重することは、どちらの科目でも重要な視点です。
疾患・障害の特徴と、具体的な支援方法を関連づけて覚えることをおすすめします。
⑤ 介護過程・総合問題は事例問題に慣れる
介護過程と総合問題では、利用者の状態や生活状況を読み取り、適切な支援を考える力が求められます。
知識を覚えていても、長い事例文から必要な情報を読み取れなければ、正しい選択肢を選べないことがあります。
過去問では、利用者の希望・心身の状態・生活環境・支援上の課題などを確認しながら解く練習をしましょう。
また、介護過程の情報収集・アセスメント・計画立案・実施・評価の流れを整理しておくことも大切です。
過去問を使った効果的な試験対策
介護福祉士国家試験の対策では、過去問を繰り返し解くことが重要です。
ただし、何度も同じ問題を解くだけでは、十分な試験対策にならないこともあります。
正解した問題でも、たまたま正解したのか、理由まで理解して正解できたのかによって、理解度は異なります。
過去問を解いた後は、正誤だけでなく、自分がどのくらい理解しているかも確認しましょう。
正しい理由を説明できる問題。 定期的な復習で知識を維持しましょう。
正解できても不安が残る問題。 解説を読み、他の選択肢との違いも 確認しましょう。
理解できていない問題。 解説や参考書で知識を確認し、 優先的に復習しましょう。
過去問を解き終わったら、まずは理解できなかった問題を復習しましょう。
特に、赤や黄に分類した問題は、解説を読み直して知識を整理することが大切です。
その際、正しい選択肢だけでなく、5つの選択肢を一つひとつ確認しましょう。
誤った選択肢については、どの部分が間違っているのか、正しくはどうなるのかを理解することが重要です。
介護福祉士試験では、似ている用語を入れ替えたり、制度の対象者や条件を変えたりした選択肢も見られます。
こうした間違いを確認することで、ほかの問題を解くときに役立つ知識やヒントを得ることができます。
また、正解した問題でも、偶然正解しただけであれば、十分に理解できているとは限りません。
解説を読んだ後は、時間を空けてもう一度同じ問題に挑戦しましょう。
同じ分野の過去問を複数年分解くと、繰り返し出題される内容や、自分が間違えやすいポイントも見えてきます。
なお、法律や制度に関する問題では、現在の制度と過去問の内容が異なる場合があります。古い問題の正答をそのまま暗記しないように注意しましょう。
正解を選んで終わりにするのではなく、 5つの選択肢を一つひとつ確認することが大切です。
250時間の学習計画を立てる
介護福祉士国家試験に向けた勉強時間は、これまでの経験や知識によって異なります。
このサイトでは、合格に向けた学習時間の一つの目安として、250時間を提案しています。
ただし、最初からすべての科目に同じ時間を割り当てる必要はありません。
過去問の結果を見ながら、苦手科目や得点を伸ばしたい科目に時間を使いましょう。
例えば、250時間を次のように分ける方法があります。
このように、学習の段階によって取り組む内容を変えていくと、計画を立てやすくなります。
勉強を進めるうちに、得意科目や苦手科目が変わることもあります。
定期的に過去問を解いて現在の得点を確認し、必要に応じて学習時間の配分を見直しましょう。
また、目標点数を決める際には、合格基準ぎりぎりではなく、余裕を持った得点を目指すことが大切です。
このサイトでは、まず65%程度の得点率を一つの目安として提案しています。
ただし、65%は合格を保証する点数ではありません。科目群ごとの得点状況も確認しながら学習を進めましょう。
試験直前に確認しておきたいこと
試験が近づいたら、新しい知識を増やすことだけでなく、これまで学んだ知識を確実に使えるようにすることも大切です。
特に、試験直前には次の点を確認しておきましょう。
第39回介護福祉士国家試験は、全パート受験の場合、午前105分、午後115分の試験です。
午後にはBパートとCパートの問題が出題されます。
また、第38回試験からパート別合格制度が導入されています。
第38回でパート合格した方は、第39回試験で一部パートの受験が免除される場合があるため、自分が受験するパートと試験時間を確認してください。
試験当日は、焦らず問題文を読み、これまで学んだ知識を落ち着いて使うことを心がけましょう。
まとめ

今回は、介護福祉士国家試験に向けた具体的な試験対策を紹介しました。
介護福祉士国家試験は出題範囲が広いため、すべての科目を同じように勉強するよりも、自分の得意・不得意に合わせて学習を進めることが大切です。
まずは過去問を解いて現在の得点を把握し、勉強の優先順位を決めましょう。
また、正解した問題でも、理由まで理解できているか確認することが重要です。
仕事をしながらの勉強は大変ですが、これまでの介護経験や実務者研修で学んだ知識を活かすこともできます。
自分に合った学習計画を立て、合格に向けて一歩ずつ進んでいきましょう。


